よくあるご質問

Q:カウンセリングとは何ですか
A:カウンセリングという言葉が徐々に社会に浸透してきました。元々は「相談・助言」という意味があり、相談者の困りごとの解決を図っていく営みのことを指します。美容や法律、教育などの分野においても一般的に用いられるようになっています。しかし、我々臨床心理士が提供する「心理カウンセリング」という言葉には、もう少し狭い意味も含まれます。臨床心理士はむやみやたらに助言することをせず、相談者自身が自分の課題に気づいたり理解を深めたりできるよう、受容的・共感的な態度を基本的スタンスとしています。
自分が今置かれている状況を理解し、なぜそうなったのか、なぜそうなるように自分の心は動いていったのかを探り、そういった自分の心とどうやって付き合っていくかを考えることがカウンセリングの目的です。しかし、それをひとりで行うのは簡単なことではありません。人は誰しも、見たくないものから目を背け、不快な感情を心の奥底に隠してしまうものだからです。その結果、心身に不具合が生じたり、漠然とした不安や不満に苛まれたりすることが多くあります。そんなとき、臨床心理士と一緒に心を探っていくのがカウンセリングです。
よく誤解されますが、カウンセリングは心地良い癒しの時間ではありません。今まで見ないようにしてきた情緒にメスを入れていくため、時には痛みを感じることもあります。しかし、自分の本当の感情に気づいたとき、そしてそれを乗り越えようとするとき、人は必ず成長します。自分らしく生きるための有意義な時間となることに間違いありません。どこか生きづらい、満たされないと感じている方に、自分を知るための時間としてご利用いただけたらと思います。



Q:精神科、心療内科との違いは何ですか
A:心理的な不調を感じたとき、まず精神科や心療内科を受診しようと考える方が多いかも知れません。精神科や心療内科は医療機関ですので、治療は精神科医が行います。精神科医は診察を行い、個々の患者さんの症状に合わせた薬を処方します。つまり“薬物療法”が中心です。短い診察時間の中で患者さんの状態を把握し、適切な処置をするというのは非常に高度なスキルが求められる、我が国では医師にしかできない重要な治療法です。しかし、よく誤解されていることですが、多くの精神科医は心理療法やカウンセリングの訓練を受けているわけではありません。にもかかわらず、「病院に行けば話を聴いてもらえる」「診察の中で心理的なケアをしてもらえる」という幻想を持たれてしまい、その結果「薬だけ出されて話を聴いてもらえなかった」と不満を持つ方も少なくありません。精神科医が行う治療と、患者さんが医療に求めるものが一致していないために生じるすれ違いです。
精神科医にとって専門外である“心理療法”を行うのが臨床心理士であり、心理療法は薬物療法と同じぐらい治療効果が高く重要なものです。診察は適切な処方を行うための情報を患者さんから得るという側面がありますが、心理療法やカウンセリングは構造化された時間や場所の中で、専門的な技術により継続的に介入するという特徴があります。抑うつや不安などの症状を薬によって軽減させたいと思う方には医療機関をお勧めしますが、話を聴いてほしい、自分の中に課題がある気がすると考える方にはカウンセリングをお勧めします。

 

Q:何回ぐらい通えば良いのでしょうか
A:カウンセリングに必要な回数や期間は、来室される方の問題や症状、こころの状態によって様々です。また、カウンセリングの目標を当面の問題の解決や症状の改善にするのか、より深い自己理解やパーソナリティの変容にするのかによっても異なります。面接のペースと併せて担当者と話し合いながら決めていきます。
また、カウンセリングとはどういうものかを一度体験してみたい、とりあえず一度だけでも話を聴いてほしいという目的で利用される方もいます。初回だけで終わる方もいますし、ご自分が必要だと思ったときだけ予約される方もいます。継続面接を無理に勧めることはありませんのでご安心ください。

 

Q:どんな人が相談に来ますか
A:精神科、心療内科に通院中の方ももちろんいらっしゃいますが、これといって症状には困っていないけれど自分の生き方を見直したい、身近な人との間に残っている未解決の問題を解消したいといって来られる方が多くいらっしゃいます。年齢層も10代から60代と幅広いです。また男性の方も多く来られます。
相談内容も「仕事と育児の両立がうまくできない」「転職しようか迷っている」「失恋して辛い」など様々です。

 

Q:うまく話せる自信がありません
A:カウンセリングではうまくまとめて話す必要はありません。うまく説明することではなく、自分についてあれこれと考えを巡らせたり、いろんな感情を味わったりすることがカウンセリングの目的だからです。

 

Q:秘密は守られますか
A:ご相談内容及び個人情報については、守秘義務がありますので外部に漏れることはありません。ただし、自他に危険が生じると判断される場合、法による定めがある場合、連携先と連絡を取る場合など、いくつかの例外はあります。



Q:問い合わせメールを送りましたが返信がありません
A:携帯電話・スマートフォンのメールアドレスをご利用の場合、各キャリアのセキュリティ設定やフィルタリング機能により、当方からの返信メールが正しく届かない場合がございます。ドメイン「@satnadi.com」からのメールが受信できるように設定をお願いいたします。
また、メールアドレスの誤入力の可能性も考えられます。お問い合わせいただいてから24時間以内に返信メールが届かない場合は、お手数ですが再度お問い合わせフォーム、もしくはお電話にてご連絡をいただきますようお願いいたします。

 

Q:臨床心理士とは何ですか
A:臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチする“心の専門家”です。公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる心理専門職の証となる資格です。なお資格試験を受験するには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院を修了することが必須条件となっています。自らの心理臨床能力の向上と、高邁な人格性の維持、研鑽に精進するために、臨床心理士倫理綱領の遵守、5年ごとの資格更新制度などが定められており、2019年4月1日現在で35,912名の臨床心理士が認定されています。
日本ではさしたる教育や訓練を受けていないにもかかわらず「心理カウンセラー」を名乗る人々が乱立している状況です。わずか数時間の講習を受けただけで「心理カウンセラー」を名乗り、あたかも専門家のような顔をして「カウンセリング」と称する行為を行うことは、心理的な問題や障害を抱える人にとって非常に有害であり危険なことです。しかしながら、臨床心理士の専門性が一般的にはまだ十分に認知されていないがために、この憂慮すべき事態が野放しになってしまっている現状があります。クライエントの安全、そして心の課題に取り組む営みの尊さを守るため、我々臨床心理士は自らの専門性や職業的価値を社会に周知させていく責任があると考えています。