ご相談内容

《自分の性格について》

「少しでも心配事があると、そのことばかりぐるぐる考えてしまって、やるべきことが手につかない」
「自分が悪くなくても謝ってしまう癖がある」

自分の性格が嫌い、性格を変えたいという人は多くいます。
自分の損な性格のせいで、日常生活や人間関係がうまくいかないと感じているからです。
「性格」という漠然とした捉え方だと、ネガティブな面ばかりに意識が向き、「とにかく嫌、変えたい」という考えに終始してしまいます。
しかし、それをもう少し細かく分析していくと、なぜ自分が辛くなってしまうのかが分かってきます。
どんな場面で、どんな相手に対して、どんなことを思って、どんな行動をして、その結果どうなるのか。
そのパターンが理解できるようになってくると、どこに手を加えたら良いかも見えてきます。
そうしてうまく対処できるようになったとき、嫌いだった自分の性格も、無理に変えようと思わなくなります。


《大事な人との関係》

「母が私のことを愛してくれているのは分かっているのに、母と関わることに苦痛を感じてしまう」
「恋人のことは大好きなのに、嫌われるようなことばかりしてしまう」

親子、夫婦、兄弟姉妹、恋人。
親密で近しい人との関係こそ、悩みも深く、誰にも話せないということも多いでしょう。
その解決方法は、簡単には見つからないかも知れません。
相手との距離感を見直す必要があるかも知れない。
自分の中にある未解決の心の痛みが、特定の人との間で現れてくるのかも知れない。
時には相手と離れる必要があるのかも知れないし、自分の方も相手に歩み寄る必要があるのかも知れない。
相手との関係性や問題の背景を振り返り、何ができるかを考えていきましょう。



《学校、職場での悩み》

「皆に変な奴だと思われている気がして、学校に行くのが怖い」
「どうしても好きになれない同僚がいて、態度に出してしまう」

不登校、メンタル不調による休職、集団になじめない疎外感、周囲についていけない劣等感。
学校や職場での問題の背景には、あらゆる心理・社会的な問題が存在する可能性があります。
その場合、薬物療法や休養だけでは根本的な解決になりません。
自分の性格や考え方が問題なのか。それとも環境そのものに問題があるのか。
このように内的要因と外的要因の両方を検討することで、スムーズな回復、復帰が期待できます。

 

《心と身体の不調》

「仕事のことを考えると眠れない」
「異動してから頭痛や肩こりがひどくなった」

身体の不調を感じたとき、ひょっとしてストレスかも?と思うことがよくあるでしょう。
心も身体も毎日変化します。ただし、心の不調は身体の不調よりも気づきにくいものです。
心が悲鳴をあげているのに気づかず、病気を引き起こしてしまうこともあります。
自分の心と身体は「いま」どんな状態か。何がストレスの原因になっているか。
時々立ち止まってチェックし、自分に合ったストレス対処法を一緒に考えていきましょう。


 

《自分を物語る》

「自分の感情が分からない」
「これといった病気もなく毎日を問題なく過ごしているけれど、幸せとは感じられない」

何か分からないものに出会ったとき、私たちはインターネットで検索して調べます。
問題が起こったときも、探せばどこかに解決方法があるはずだと信じてしまっています。
しかし、人の心や人生には、本来、正解なんてありません。
私たちは便利な世の中に慣れすぎて、そのことを忘れてしまっています。
「分からない」ことに耐えられなくなっているように思うのです。
自分の中にある不合理な願望や、癒えることのない傷を、「消す」のではなく「理解する」。
自分と、他者と、社会。
そのどれかを無視するのではなく、万能的にすべてを叶えようとするのでもなく、悩みながら調整を続けていくこと。
そうした自分の物語を理解していく作業をお手伝いします。